2018/01/18

リアサス交換まとめ2:YSS DTGの簡易セッティング編

・YSS DTGはイニシャルプリロードのみ調整が可能
有段式で、0、1、2、3、4、5、の計6段階
ウェブ上での紹介ではプリロード0が省かれているのか、
5段階と説明されている場合が多い

・ライダーの体重と積載重量を一定として、
リアのプリロードを強めていくと、
乗車状態での沈み込みが少なくなっていき、
フロントのキャスター角は立ち気味となっていく
また、微小な入力を受け付けにくくなり、
柔軟性に欠ける乗り心地となる

・タンデム時など、乗車状態での沈み込みが多い場合、
適度なプリロードをかけてやることで、
普段に近い操縦性を維持することができる
また、ツーリングやワインディングなどの場面に合わせて、
ある程度、操縦性や柔軟性を変えることも可能



・ストリート向けの一般セッティング方法は、
YSS DTG付属の説明書に書いてあるので、
これに従えばまず間違いない

・あるいは、
全ホイールトラベル量('14年型トリシティ後輪の場合は89mm)のうち、
乗車状態で沈み込み量と余裕の比が1:2になるのを目指すのもいい

・純正ショックでの沈み込み量をあらかじめ測定しておき、
それに近づける手も考えられるが、
装着作業当日は助っ人を確保できず、
純正状態での各測定ができなかったため、
純正基準のセッティングは不可能となってしまった

・装着後もなかなか正確な計測ができず、
かなり大雑把な調整しかできていない現状である
こんなものをセッティングと呼んでいいのか自信はないが、
一応それらしいことを書き残す
あまり参考にはならないことを、あらかじめ断っておく



・体重70kg弱の人間がソロで乗車する場合、
プリロードは基本的に0でいいようだ
ギャップを踏んだ際も、
前輪と後輪のストロークに一体感がある
キャスター角は純正状態より寝ているようで、
旋回性はわずかに穏やかになるが、
ハンドリングの悪化という感覚は無く、これはこれで好ましい

・ここにある程度の荷物を積んだ場合、
あるいは純正に近い旋回性にしたい場合は、
プリロードを1~2に強めると、良い結果が得られた
大抵は0と1の選択で事足りる

・プリロード3以上は主にタンデム向けであろう
試しにソロのまま、最強の5にして走ってみたが、
ハンドリングがややナーバスになるうえ、
リアの柔軟性が無くなるので乗りにくかった



なんの変哲もない構造のため、
乗り心地が劇的に改善するわけではないが、
安いながらもよくできたショックユニットだと思う
減衰はよく効き、乗り心地と安定性のバランスもいい

目立つ機能はプリロードの調整ができるというだけだけど、
快適に乗れるシーンが増えるのはとても便利だ
というか、純正ショックにもこの機能が欲しいよね・・・

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※トリシティ155、
および日本仕様'18年型以降のトリシティ125には適合しないので注意
【広告ここまで】

2018/01/08

リアサス交換まとめ1:YSS DTGを'14年型トリシティに取り付けたときのメモ

・サービスマニュアルの購入は強く推奨
原本を汚さない&メモ書きをするために、
あらかじめ使うページのコピーを用意するとなお良し
基本的にバラして、一部の部品を入れ替えたら元通りに組むだけなので、
形にするだけならマニュアル無しでもなんとかなるが、
慣れないうちはあって困ることが無い

・トルクレンチの購入は強く(略
ラバーブッシュって、意外と締め付けトルクの強弱に敏感なのです



・すべての作業の前に、
バッテリーのマイナス端子からハーネスを外し、
ウエスなどで養生しておく
これを怠ると、特にスターターリレー周りに手を付けた際に、
スターターモーターが勝手に回ったり、最悪感電する恐れがある

・メットインを取り外す際に、
燃料タンクキャップを開ける必要がある点にも注意
静電気の除去を必ずおこなうこと



・作業手順はかなり煩雑
リアフェンダーを取り外すために、
メットインから後ろの外装を全部剥がし、
マフラーもサイレンサー部分を取り外す
趣味のDIYで初分解する方は、
作業時間をたっぷり丸1日は確保したほうがいい
ティータイム込なのがTriKai流よー

・新品への交換指定パーツは、
マフラーのジョイントガスケットのみ
パーツリストおよび部品番号はヤマハ公式サイトで閲覧可能
古いガスケットの取り外しは結構な力業なので覚悟を

・カウル剥がし、ツメやグロメットの取り外しには、
竹の割り箸を用意すると非常に重宝する
マイナスドライバーなどではカウル側を傷つけてしまうところ、
適度な剛性と柔軟性を兼ね備えているので、案外侮れない

・一部、3番適合のプラスビスが使用されている
また、スタビドライバーでも入らない箇所に存在するビスがある
2番に加えて、3番のプラスドライバーと、
2番のドライバーソケット&薄型のハンドル
ないしオフセットドライバーを用意すると作業が捗る

・スターターリレーを取り外す際、
ボルト止めのターミナルを外す必要は無し
ゴム製のベースをそのまま引き抜けばOK

・テールランプASSYはカプラを抜いて取り外す必要無し
ハーネスを傷つけないように注意して、リアフレーム上に置いておく
念のためマスキングテープなどで固定しておくとなお良し



・ショック下側の固定には、
YSS DTG付属のボルトおよびスプリングワッシャを使用する
純正ボルトでは長さが足りない
スプリングワッシャ無しではボルトがサス側にめり込んでしまう
締め付けトルクはサービスマニュアルどおりでいい

・純正ショックのアッパー側ブッシュは、
取り付けた際、内側になるほうが肉厚になっている
一方でYSS DTGは、厚みにほとんど差が無い
今回はわずかでも厚い方を内側にして組んでいる
・・・が、特に気にせず、YSSのロゴがある面を基準にして、
向きを決めてもいいような気もする

・ショックユニット取り付け軸、およびボルトには、
防錆用として薄くグリスを塗るといい
潤滑用ではないので塗り過ぎNG
また、ネジ山部には絶対にグリスを付着させないこと
初心者は塗らずにそのまま組むのが無難
CRC556などはくれぐれも使わないこと、呉だけに



セッティング編に続く

2018/01/04

新年のご挨拶2018

2018年、元日の空は雲が多め



明けましておめでとうございます

多忙につき更新が滞っていますが、
スローペースで続けていこうと思います
とりあえず交換したリアサスについてのまとめが最優先か・・・

バイク界隈ではようやくトリシティ125が、
155準拠の仕様へとモデルチェンジしましたね
ローシートの標準装備はいい判断だと思います

お財布事情が許すなら155のほうがオススメだけど、
ハンドリングの良さは125でも十分堪能できる
さあ・・・今年こそあなたもトリ飼いになろうぜェ・・・(露骨な宣伝)

あ、でもビジネスシーンで使うならXMAXもいいねぇ
A4のビジネスバッグが収まるメットインは魅力だ

今年もTriKaiと愛車トリシティ、
そして当ブログをどうかご贔屓に
よろしくお願いいたします