2017/08/28

少しだけ試乗記・レブル250

とうとうやっちまいました
レブル250(ABS仕様)の試乗機会を得たので、簡単なインプレッションを



・動機

前々から興味あった車種なのですが、
この度、試乗にまで踏み切った理由は、
先日のツーリングで、自動車専用道路を迂回するのに苦労したためです
高速道路・有料道路以外でも、
125cc未満の通行が制限されている区間が結構あったんですね

現状で2台保有するのは荷が重い・無駄が多いということは重々承知ですが、
一応、試乗だけはしてみることにしました



・初見での印象

実物を目の前にしてまず抱いた印象が、意外と小柄なんだな、でした
レブル500とシャシーを共用していることから、
ある程度大きな車格を想像していたのですが、
同系統のエンジンを採用するCRF250シリーズよりも小さく見えるほどです

500に比べコンパクトゆえに隙間が多いイメージだったエンジン周りは、
こちらも意外と密度があります



・エンジン始動~発進

販売員さんから、操作部・計器類の説明を受けます
キルスイッチやハザードスイッチなどを備えたスイッチボックスは豪華です
一方、計器類はネガティブLCDの速度計と、
いくつかのLEDランプを備えるだけの、簡素で見やすいもの
メインスイッチは車体左の膝元、ハンドルロックはネックパイプ右下
以前保有していたベンリィCD50を思い出す、別体式のキーシステムです

エンジンを始動すると、ますます懐かしい感覚が
250ccの単気筒ですから官能的な要素はありませんが、
スーパーカブ系の横型、あるいはCB50やエイプの縦型エンジンを、
そのままスケールアップしたような、とても優しい音色です

フットペグはミッドコントロール、上体はやや前傾姿勢~直立となります
腰が悪い方には少々辛いかもしれません
尻の置きどころの選択はそれなりに自由なのですが、
シート自体の硬さは賛否が分かれるところでしょう

軽いクラッチレバーを握り、ちょっと重いチェンジペダルを踏みつけ、
1速に入れたら、さあ発進です

駐車場から道路に出て、ウインカーをキャンセルしようとして・・・
”ビーッ!!”
ホーンを思いっきり押してしまいました
最近のホンダ車は、ウインカースイッチとホーンの位置関係が、
従来とは逆になっているんですね
トリシティの感覚でプッシュしたその場所には、ホーンがあったわけです
いやあ、お恥ずかしい



・市街地走行、直線および交差点

試乗コースは市街地に四角を描いて店に戻る、
1周10~15分程度の簡単なものでした

車重の割には非力なはずなのですが、
さすがにロードスポーツやオフ車にも使われるエンジンだけあって、
そこそこの瞬発力と、高回転の伸びがあります
トコトコというリズムはやはり優しく、とても心地よい

シャシーは典型的な「パワーに対して勝る」タイプで、
1度速度が乗ってしまえば頼りになります
極太の前後タイヤ、やや寝かせ気味のキャスター角、
レイダウンされたリヤショックなど、一見安定志向に見えますが、
同時にそれなりの軽快さも持ち合わせているのは不思議です
バンク角も程よく確保されていて、 スムーズに交差点をクリアしていきます

停止時の足着きはとてもよく、車重を感じさせません
ハンドルが少し遠く、またステアリングの切れ角が小さめのため、
クイックなUターンには慣れがいるでしょう



・帰還~押し歩き

無事に店まで戻りました
エンジンを切り、押し歩きをしてみます

押しはじめこそ重量を感じますが、
重心が低く、安定感があるので怖くはありません
ドライバーシート後方のフレームがグラブレール代わりとなります
前進、後進、左右旋回とも楽に可能です



・その他

上位排気量の500のほうが売れているだろうと思ったら、
実際は250のほうが遥かに人気があるのだそうです
購入者層も広いのだとか

現状ではすぐに契約しても、納車までは3ヶ月待ちとのことでした



・まとめ

フレンドリーの一言に尽きます
CD50の乗車経験があるがゆえの感想かもしれませんが、
愛嬌のあるエンジンと、バランスの取れたシャシーの組み合わせには、
とても良い印象を抱きました
まるで履き慣らしたワークパンツのような、落ち着くフィーリング

外見ではクルーザー、ボバーに分類されますが、
その実、走らせてみると実用的・汎用的なライトネイキッドといった趣
都会的なルックスなのに、どこか懐かしい乗り味を持ったバイクです

※追記
2017年9月20日
ちょこちょこと改稿