2017/10/15

トリシティ フロントフォーク平行出しレポ Ver.0.1.1へと移行 & 最近の250ccクラスのフロントフォークあれこれ

トリシティ フロントフォーク平行出し 作業レポート Ver.0.1.1 暫定版
http://trikai.blogspot.jp/p/blog-page_14.html

・・・と言っても、
「得られる効果」の項を加筆して、上に持ってきただけだけどね
どんなメリットがあるかはわかりやすくなったんじゃないかな



以前、ジクサーの試乗記で、
「250cc級の車種に比べて、フロントフォークがコストダウンされている」
という旨のことを書いたけど、
改めて最近の250cc級車種の足回りをしげしげと眺めていたら、
意外と多くのモデルがジクサーと変わらない仕様だということに気がついた・・・

本邦4大メーカーの現行車種に絞ると、

ヤマハ:YZF-R25/R3、MT-25/03
カワサキ:ニンジャ250/250SL、Z250/250SL、ヴェルシス250

これらはアクスルがアンダーチューブを直接締め付けている構造で、
平行出しをおこなうにはシム(スペーサー)を作って挟み込む必要がある



その一方で、

ホンダ:CBR250RR、レブル250、CRF250L/RALLY
スズキ:GSX250R、Vストローム250

これらはアクスルの一端がピンチ(挟み)支持となっていて、
ボルト類の緩め・締めだけで平行出しをおこなえる

このクラスでは高価格・高付加価値路線を行くCBRと、
500と共用のシャシーを持つレブルは、
まぁ当然と言えば当然か

かなり大胆にコストダウンをおこなう割に、
こういう細かい部位や重要部品に関しては案外抜かりが無いのは、
なんともスズキらしいなぁ・・・



一昔前のバイク、例えばGB250クラブマンあたりのフォークには、
オイルドレンボルトまで付いてたりしてたんですが・・・
さすがにコスト面での競争も激しい現代のバイクに、
走行性能にあまり絡まない装備まで求めるのは酷なのかもな

いや、フォークの組み付け精度はそれなりに絡んでくるんですけど、
下手に調整するとむしろデメリットが出てくる構造よりは、
絶対的な精度では妥協する代わりに組み付けが楽な構造とするのも、
一理あるんですよね・・・